米カリフォルニア州パロアルト–(BUSINESS WIRE)–(ビジネスワイヤ)– 総合ビルソリューション専門企業として比類なきレベルの技術とビジネス専門知識を備えるLGグループの一員であるS&Iコーポレーションは、“atxpert (‘at’+’expert’) AI Viewer™”を発表しました。この新しいAIビルセキュリティー管理システムは、Microsoft Azure(マイクロソフト・アジュール)、TnM TechのGhost-I AIエッジコンピューティング、そしてマネージドKubernetes(クバネティス)サービスであるSceneraのNICE™ PaaS を基盤としています。
これらパートナー企業の技術を組み合わせることで、十分な拡張性を備えかつ管理が容易な建物安全・セキュリティー管理システムが実現しました。このシステムは、営業時間外の不正侵入、後追いによる不正入場、火災や不審なうろつきなど、異常な出来事を検知します。すべてのイベントは、セキュリティー管理者のモバイル端末にリアルタイムで詳細情報が提供され、迅速な対応を可能とします。カメラとX線スキャナーはatxpert AI Viewer™エッジコンピューティングプロセッサー(Ghost-I)に接続されており、プログラム済みのAIモデルによって、モーション検知のAI分析を行うを可能としました。
S&Iのシステムは、建物の既存CCTVデータを利用するため、容易に導入が可能となります。このシステムは、必要なイベントしか認識、撮影、フィルタリングしないため、他のストリーミングビデオをすべて分析するのとは異なり、よりコスト効率に優れたモデルであります。その結果、帯域幅コスト、ストレージ、クラウドベースのビデオストリーム分析の関連コストを大幅に節約できます。本システムの主な機能は、下記の通りです。
- 既存のONVIF対応カメラやIoT、ネットワークインフラというシステム上に構築することが可能であり、導入時の費用を低減できる
- シーンベースのイベントデータの抽出により、容易に検索可能でインデックス付け可能なカテゴリー別にイベントを整理可能にする
- オンプレミスのエッジコンピューティングの活用で、イベントの検知と通知に伴うコストと遅延を削減できる
- X線スキャナーをエッジAI分析機能を統合することで、危険物を検知できる
- イベントを検知すると静止画像と短いクリップが直ちに通報され、セキュリティー管理者がモバイル端末で確認できるため、より迅速に対応を促す
- 蓄積されたイベントデータを機械学習することで、エッジコンピューティングに搭載するAIモデルを継続的に改善しその精度を向上させる
- マネージドKubernetesサービスで、追加の新しいアプリケーションの導入とAIモデルの更新を容易に実現できる
- メンテナンスの必要性が低いサービスである
- セキュリティーとプライバシーを保護を優先したデータと分析結果の取り扱いを行う
- 後追いによる不正入場、転倒や、ごみのポイ捨てなど、特定イベント向けのその他の検知サービスも提供できる
S&Iは2021年第1四半期にサービス開発を完了し、LGグループのビルを対象に本サービスを開始しました。このサービス適用ビルをさらに拡大し、一層多くの顧客に提供する計画です。「ビル管理に対する当社の専門的な知見は、提携先が提供する業界有数のエッジツークラウド分散型AIサービスによってさらに強化されます。当社の商用サービスは、ビル管理のセキュリティーと安全性を新たなレベルに引き上げるでしょう。当社がこのサービスを通じて収集するAI分析データにより、私たちはサービスレベルをさらに向上させると同時に、新たな機能を追加できます。今後、当社拠点におけるAI収集データを基に最適化した安全サービスを開発し、提供していく計画です」と、S&Iコーポレーションのチーフディレクターのエリック・キムは述べています。
Microsoft Azureが本ソリューションの基盤となっており、SceneraのPaaSが管理するエッジツークラウドのパイプラインを通じて、高帯域のビデオストリームを効率的に処理します。重要データのセキュリティーとプライバシーの管理には、Azure Key Vaultを活用します。エッジAI分析機能の導入と再構成には、Azure IoT Edgeが使用されます。Azure IoT Hubにより、何千台ものエッジデバイスの管理を実現します。本ソリューションではSceneraが管理するAzure Kubernetesサービスを利用して、大量のビデオストリームとIoTデータストリームがさばけます。Azureクラウドインフラで学習されたAIアルゴリズムはクラウドからエッジへと移動可能であり、ビデオデータの効率的なフィルタリングを実現するとともに、Azure Media Storagesがフィルタリングとインデックス付けが済んだデータを保存できるようにしてます。
マイクロソフトのAI・機械学習担当シニアディレクターを務めるバラット・サンドゥ氏は、次のように述べています。「マイクロソフトは、提携先とお客さまが力を合わせて革新に取り組むことができるようにする活動に注力しております。今回の協業がビルの安全性とセキュリティーを強化して、S&Iとそのお客さまに真の価値を提供できることを喜ばしく思います。このアーキテクチャーが、ビル管理ソリューション以外にも、小売店や大規模な宅地管理など、さまざまな用途に適用されていくことを期待しております。」
Sceneraは、マイクロソフトとの連携でサービスとしてのプラットフォーム(PaaS)を設計・構築し、TnM Techとの提携の下、S&Iにエンドツーエンドのシステムインテグレーションとマネージドサービスを提供します。Sceneraのデイビッド・リー最高経営責任者(CEO)は、「私たちは、マイクロソフトおよびTnM Techとの連携により、S&Iのビル管理のために効率的な最新ソリューションを開発できたことをうれしく思います。当社のサービスが、その他のビルや新たな企業に導入されていくものと期待しています」とコメントしています。
TnM TechのCEOであるES Hwang博士は、次のように述べています。「私たちは、S&IのAIベースのビルセキュリティー管理サービスのために、マイクロソフトおよびSceneraと協力して成功できたことをうれしく思います。世界で最も人気の高いソリューションとなるよう、最善を尽くしてサポートします。」
S&Iコーポレーションについて
韓国で首位に立つ総合ビルソリューションのプロバイダーであるS&Iは、停電、漏電、火災、設備異常などの施設管理上の課題に対して、当社の統合運用センター(IOC)を通じて迅速に検知して、対応しております。また、全国のビルや当社施設のリアルタイムモニタリングデータを基に、最適なビル管理を実現する遠隔管理サービスを確立しています。S&Iの遠隔管理サービスは、当社の新しいAIベースのビル監理システムによって、さらに発展すると期待されます。http://www.sni.co.kr
TnM Techについて
TnM TechはIoT専門企業として、ソフトウエア開発、ハードウエアの試作、インテグレーション、継続的改善を含む包括的なサービスのほか、リアルタイムのストリーミングビデオを分析する拡張可能カメラベースのAIシステムを提供しています。TnM Techはこれらのサービスを小売り、電力、製造などの複数業界に提供しています。https://www.tnmtech.com
Sceneraについて
Sceneraは、データを管理・分析する効率的方法を目指して、IPカメラおよびIoTデバイスのための新たな標準データプラットフォームを確立しています。当社の創業者らは、単純なデータストリーミングから新たな強力な分析機能を実現するリッチシーン情報へのパラダイムシフトを予見しております。標準準拠のデバイスは大量のシーンベースの情報を生成し、ビジネスユーザーや消費者ユーザーのためのサーベイランスおよびモニタリングアプリケーションの実現に役立っています。Sceneraは、新世代のスマートエッジデバイスを活用できる相互運用性のあるエコシステムを構築するという共通ビジョンの下、業界大手の連携作りを目指しています。詳しい情報については、 www.scenera.netをご覧ください。
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